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Author:薫
衣/冒険はしない
食/お酒のおつまみ系
住/かながわけんみん。

まさるさんの記事集

後輩に勇気を!武田勝 気迫の粘投
 
 東京で古巣の廃部が発表された。福岡では複雑な思いを胸に、古巣と、社会人野球の期待を背負ってマウンドに上がった男がいた。
「一緒にやってきた仲間に勇気を与えたかった。今までにない気持ちだった」。

 日本ハムの新人左腕・武田勝。廃部が決定したシダックスで、昨年まで野村監督(現楽天監督)に教わったすべてをマウンドでぶつけた。師の「お前は球速じゃない」の言葉を守り、球速には気にも留めず、丁寧にコーナーを低めに突き、緩急で鷹打線を封じた。
 二回にズレータに26号ソロを浴びたが「何が何でも負けられなかった」と崩れることなく6回1/3を4安打1失点。今季4勝目をもぎとった。

 スーツを着ればサラリーマンのように映る身長176センチ。遅咲きの27歳でプロ入団。直球は140キロ前後。だからこそ「自分のような特徴のない投手でもプロで勝てることを伝えたい。年々、社会人チームが減る中で、プロに行きたい選手はたくさんいるんです」。
-略-
 古巣は残念ながら廃部となってしまったが「シダックスの名を残せるよう、誇りを持って投げていきたい」。そんな言葉を裏付けるような快投だった。
(デイリースポーツ) - 9月8日12時5分更新


 ◇武田勝が好投、シダックス解散に奮起 
 三つどもえの様相で緊迫するリーグ終盤戦。日本ハムの先発左腕・武田勝に、戦う理由がまた一つ増えた。
 この日、昨年まで5年間所属していた社会人野球のシダックスの今秋限りの解散が決定。「(きょうは)絶対に負けられない試合だった」と振り返った。
 プロ1年目の今季は主に中継ぎで活躍。先発マウンドは打球を左手に受けて骨折し途中降板した7月1日の楽天戦以来、約2カ月ぶりだった。
 「(中継ぎ同様)1イニングずつ投げるだけ」。その言葉通り、ズレータの本塁打以外、集中力を切らさなかった。
 「おまえはスピードじゃない」。社会人時代の恩師、楽天・野村監督に言われ続けた言葉を守った。直球は内外角を制球良く投げ分け、得意のスライダーで空を切らせた。前日に決勝打を放った松中も泳がせて2三振。
 チームに勢いを付ける77球の力投。ヒルマン監督も「久しぶりの先発だったが、素晴らしい投球だった」とたたえた。
 一発勝負の社会人野球を「負ければ終わりの世界」と話す武田勝。「廃部では……。自分の力ではどうにもできない」。今回は本当の終わりが来る−−。
 「一緒にやってきた仲間に、勇気を与える投球をしたかった」。喜ぶはずの4勝目にも、その表情は最後まで硬かった。
(毎日新聞 田原和宏)



日本ハム武田勝で球団タイ記録71勝マーク
 
 日本ハムが、球団タイ記録の71勝目を挙げ、再び混戦パ・リーグを演出した。主役は28歳ルーキー左腕、武田勝だ。
-略-
 白星をプレゼントしたい旧友たちがいた。どうしてもこの日に届けたかった。約2カ月ぶりの先発マウンド、中継ぎ登板から中3日。ハンディはあったが、武田勝に吹き飛ばすパワーがあった。昨季まで在籍した社会人シダックスが6日、チーム解散を発表。衝撃のニュースを受け、77球を投げきった。
「自分の力で何もすることができない。一緒にやってきた仲間に勇気を与えたい」
プロ4勝目は日本ハムだけでなく、元チームメートへもささげたかった。

 あの特徴ある真っ赤なユニホームに袖を通した社会人での5年間。培った経験が爆発した。
1・5ゲーム差で追う2位ソフトバンクとの3連戦最終戦。前夜は0−1で完封負けを喫し嫌なムードが流れていた。しかも、負ければプレーオフ1位進出の目標から1歩後退。社会人時代のトーナメント戦と同じ、一戦必勝の後がない試合だった。運命に導かれるように巡ってきた大役に「今までにない気持ち。何が何でもと、投げた」と奮い立った。

 殴られても、すぐ起き上がった。1点リードの2回、ズレータに同点弾を浴びた。だが7回に1死を奪って降板するまでわずか4安打で1失点。生命線の外角スライダーで、松中からこの日2個目の三振を奪ってマウンドを降りた。バットで地面をたたきつけるほど、いらつかせる。140キロに満たない直球にスライダー、チェンジアップ、シュートを交ぜて打者の打ち気をそらした。「プロに入りたい選手はたくさんいる。特徴のない選手でも勝てるということを伝えたい」。衰退を続ける社会人野球へのエールだった。
-略-
前回先発した7月1日楽天戦。打球が直撃し負傷降板した。
8月18日に1軍復帰し、その4日後の楽天戦でシダックス時代の恩師、野村監督と再会した。衝撃の秘話を打ち明けられた。「実はプロで通用するか半信半疑だった」。だが終盤戦で再び、先発陣の救世主に名乗りを上げた。「シダックスの教育が良かったんだな」。その時にもう1つ掛けられた、うれしい方の言葉が正解だったことを証明した。

 中継ぎも含めて初対戦、プレーオフに進めばライバルになるソフトバンク打線をほぼ完ぺきに抑えた。この日は、野村監督が嫌う無精ヒゲを生やしたまま登板。今遠征に電動ひげそりを携行し忘れ「カミソリだと(肌が)負けちゃうので」と“教え”を破った。「楽天戦までには、そっていきます」。肌も、試合も負けなかった。強豪社会人と名将に育まれた28歳の苦労人左腕は、たくましくプロの世界で生きている。【高山通史】

 ▼日本ハムの先発武田勝が6回1/3を1失点で4勝目(防御率1・68)。武田勝の先発、救援別成績は、先発4試合2勝0敗、防御率1・78、救援22試合2勝1敗、防御率1・62。新人ながら先発でも救援でも防御率1点台を残し、どんな起用でも結果を出している。
(日刊スポーツ) - 9月8日9時36分更新

敏感肌。



日本ハム・武田勝が4勝目!廃部の古巣シダックスにありが投


(パ・リーグ、ソフトバンク2−4日本ハム、18回戦、日本ハム10勝8敗、7日、ヤフードーム)かつての“戦友”の悔しさを体に背負って投げた。廃部が正式に決まった社会人野球シダックス出身の武田勝が、七回途中まで4安打1失点。姿を消す古巣の野球部にささげる勝利だった。
-略-
廃部を知ったのは前日6日、関係者からの電話だった。一瞬、耳を疑った。しかし「決まってしまったものは、もう自分の力ではどうにもならない」。プロのマウンドで活躍する自分の姿が、恩返しにつながる−。そう考えるしかなかった。

武田勝の野球人生の“原点”はシダックスにある。恩師・野村監督との出会い。
球の出どころが見えづらい独特の投球フォームは、伸び悩んでいた当時、野村監督に教えられたもの。口癖のように言われた「お前はスピードじゃない」という言葉。シュートをマスターし、変化球に磨きをかけた。
いつからかスコアボードを振り返って球速を見るクセは消えていた。

巨人・野間口らシダックス出身選手は現在プロに5人いる。「ボクらが頑張って、シダックスという名前を残していけるように…。それを誇りに投げていきたい」。在籍した5年間が色あせないように、武田勝はプロというひのき舞台で輝き続ける。
(サンスポ 本間翼)

ありが投って。
サンスポのセンスに脱帽。


“古巣”廃部発表も武田“勝”!

 【日本ハム4―2ソフトバンク】
日本ハムの新人、武田勝投手(28)が7日、ソフトバンク戦に先発。シダックス出身の左腕は、廃部ショックを吹き飛ばす快投で6回1/3を4安打1失点に抑えて4勝目を挙げた。2番手の武田久投手(27)も球団タイ記録の67試合目の登板で1回2/3を無失点。“ダブル武田”の活躍でチームは“仮想プレーオフ”に勝ち越し、ライバルとのゲーム差を0・5に縮めた。

 「赤い軍団」の魂が、武田勝の細腕に乗り移った。廃部が正式発表されたシダックス出身のルーキー左腕が、ソフトバンク打線を手玉に取る。
-略-
 変則のスリークオーター投法は、シダックス1年目の01年冬のキャンプで臨時コーチを務めた高橋一三・前巨人2軍監督の指導で上手投げから改造。シュート、チェンジアップの習得は現楽天・野村監督のアドバイスだ。
無名投手だった武田勝を成長させたのは、間違いなくシダックスの5年間。恩義はプロ入り後も忘れていない。開幕間もない春先には、ジャージー上下30着を寄付した。
-略-
西武、ソフトバンクとの“仮想プレーオフ”5連戦の勝ち越しにつなげた立役者を、ヒルマン監督は「よく投げてくれた。今後も先発で使う」と称えた。

 帰りのバスに向かう途中、うっすら伸びた無精ヒゲについて問われると「楽天戦までにはそります」とほほ笑んだ。
ヒゲを嫌う野村監督への反発でもなく、愛用の電動ヒゲそりを遠征に持ってくるのを忘れたため。初心を失わない黒髪の28歳ルーキーは、今後も古巣と日本ハムのために、優等生であり続ける。
[ 2006年09月08日付 スポニチ紙面記事 ]


 試合前、武田勝は誓っていた。「絶対に勝ちたい」。この直接対決に負ければ、2位ソフトバンクとのゲーム差は2・5に広がる。1位西武とは3・5差と、背中が遠くなってしまう。「大事な試合を任された。それをエネルギーにした」

 さらに、昨年まで在籍していた社会人野球のシダックスの廃部が決まった。「自分の力では何もできない。(昔の)仲間に勇気を与えたい」。熱き心を胸にマウンドに登った。

 その思いが乗り移ったかのように、ソフトバンク打線を抑え込んだ。直球のスピードは135キロ前後だが、チェンジアップとスライダーにキレがあった。「信二(高橋)が変化球をコーナーに投げ分ける、いいリードをしてくれた」。主軸3人を含め6奪三振。二回、ズレータに同点ソロを許したが、「失投はあれだけ」(佐藤投手コーチ)という抜群の内容だった。

 シダックスでは、当時の野村克也監督(現楽天監督)から何度も「投手はスピードじゃない」と口がすっぱくなるほど言われた。配球などをまとめた「野村の考え」をバイブルに精進を重ねた。「内容は技巧派向け。自分にぴったりでした」と振り返る。

 都市対抗では準優勝に貢献するなど活躍し、プロの道が開けた。そして、新人で4勝。「こんな特徴のない投手でも通用すると、プロを目指す社会人の選手に伝えたい」

 武田勝が活躍すればするほどシダックス出身として、その名が球界に残る。もちろん、ファイターズの一員としての目標も眼前にある。「1位通過したいです」。
28歳のオールド・ルーキーが頼もしく見えた。
(北海道新聞 佐藤裕則)



それからこちら。
ハム番日記「W武田の存在感」

(以下引用)
薄っぺらい言葉だが「男だなぁ」と素直に頭が下がった。男気とかたくましくとか…、そういうのではない。みんなから腰が低すぎると言われようと、緊張しすぎと言われようと関係ない。自分らしく虚勢を張らず、淡々と仕事をやり遂げる。あるセ・リーグの監督がぶぜんとした表情でこう言った。「何であの球が打てないんだ」。その監督はかつて天才と言われた。プロ中のプロにも、そう見えてしまう投球。逆に武田勝のすごみを感じるエピソードだ。

 一方の武田久も輝いていた。
この2人は同じ年だ。普段も一緒にいることが多い。勝が「静」なら久は「動」という印象だ。武田久はどんな状況でも愚痴も弱音は絶対に吐かない。童顔だが、物おじせず堂々としている。

 今季のチームの好成績の要因に武田久の存在は欠かせない。彼も武田勝と同じにおいを持つ。謙虚で自分の仕事を全うしようとする。打たれても抑え込んでも試合後にほとんど、表情を変えない。気持ちの振り幅を小さくすることが調子の波を作らない。それが彼の持論だ。

 そんな2人を見ていると、気が付くことがある。怒鳴り散らしたり不機嫌になってみたり、過度に喜んでみたり−。喜怒哀楽を過剰に表すことは、自分を小さくしてしまう行為なのではないかと。胸に熱いものをしまい込みながら、淡々と1歩ずつ前に進むことが、どれほど大切かと思い知らされた日だった。



さてさて…。
こんなとこですかね。

今日も勝ったようなので、テレビ見てきます。