5月6日、夕刻。
テレビの画面から、ぐしゃりと音が聞こえてきそうな光景だった。
夕食を箸でつつきながら見ていたテレビ画面に釘付けになり、ぽかんと間抜け面をさらす。
オリックスの平野が、またやった…。
ファースト側のフェンスに、顔がめりこみ、下半身が衝撃でえびぞりになるほど強く、ぶちあたった。
こりゃ、死んだ…。
そう思うほどの、プレーだった。
ファースト側ファウルフライ、フェンス際。
アウトをひとつ取ろうと、平野はブレーキなどかけずにボールを取りにいき、壁に激突した。
動かない平野のグラブが、かろうじて上に上がる。
ボールはそのグラブに収まっていた。
平野の存在を意識したのは昨年の6月だった。
楽天戦での、サヨナラヒットを必死のダイビングキャッチで取り、チームを勝利に導いた、あのワンプレイ。
チームメイトに担がれて運ばれる平野の顔がアップになる。
グラブで口元を押さえて、目をうるうるさせた平野は、正直可愛かった。
彼のプレイは「うまい」と言わせる類のものではないように感じる。
それでも彼のプレイに感動するのは、他のプロ野球選手とは一線を画した必死さを感じるからだ。
今はただ平野の選手生命を案じるばかりだ。
あんなにあんなに一生懸命プレーする選手は他に何人いるだろう。
何の後遺症も無く、平野がグラウンドに再び立てますように。
ただただ願うばかりだ。
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平野についてのコラム。
平野の差し出すグラブの先に平野の差し出すグラブの先に2 をどうぞ。
感動すること間違いなしです。